スクールホリデーの過ごし方

さて、ニュージーランドは今スクールホリデーです。
日本では春休み、夏休み、正月休みとあるところですが、ここでは少しシステムが違います。

School Holiday
School Holiday


(大学を除く教育機関での)基本的なスクールホリデーは、「10週行って2週休む」の繰り返しです。
この「10週」がTerm 1からTerm 4として区切られるので、4学期あるってことですね。
例外はクリスマスホリデー。
年末年始のみ、約1ヶ月の休みになります。


で、ここで問題になるのがニュージーランドのひとつの法律。
「14才以下の子どもに留守番させてはいけない」というもの。
留守番できるようになることがひとつの大きな通過点のように考えられてる日本人からすると一瞬「え?」と耳を疑いたくなる話ですが、ホントの話です。
細かい規定はあるようですが、基本的にはさっき書いたとおりで、ニュージーランドでは「14才以下の子どもを大人のいない状況で家にいさせるのは安全じゃない」と考えられているそうです。

以前、ワーホリで滞在していた時にバックパッカーズで仕事をしていたんですが、たまにオーナーに家の留守番を頼まれることがありました。
オーナー夫妻には2人の小さい子どもがいて、子ども好きなぼくとしてはベビーシッティングでお金をもらえるのはありがたい話でした。
当時は「ベビーシッターを雇ってまで、夫婦で夜出かけるなんてなんかいいなぁ」程度にしか思ってなかったんですが、今思うとベビーシッターを雇わないわけにはいかなかったんですね。

Photo Credit: gak


話は戻ってスクールホリデーですが、子どもがいくら休みでも大人には仕事があります。
以前にも書きましたが、ニュージーランドの有給は年に4週間(20日)。
スクールホリデーは年間で10週間以上。
大人の休みが全然足りません。
かと言って留守番させとくわけにも行きません。
では、子どもを家に置いておけないとなるとどうするか。


ひとつの選択肢は自分も休みをとって旅行に行くことです。
うちの近所はわりに富裕層が多いエリアなのもあって、スクールホリデーになるとひっそりとします。
どういうことかというと、家族で1週間旅行に出たりしてるそうです。
ボートを持って別荘にいったり、何ヶ所かのホリデーアパートメントを転々としたり。
テレビを見ててもスクールホリデー期間はニュースキャスターも休みを取るので毎日人が変わります。
すごいですよね。
これが1年に4回あると思うと、日本でお盆や正月に旅行に行くのとは少しスケールが違います。

もうひとつの選択肢は、日本では考えにくいですが職場に連れてきちゃうんです。
実際、以前ボランティアをしていた自転車屋にもスクールホリデーになると、何人か子どもが店の中をウロウロとしてたり、現在の職場でもボスが孫を連れてきたりします。
そういえば、バスの運転手が子どもを乗せて走ってたりもしました。
なんとなくこーゆーのって、アットホームでいいなぁと思うわけです。


ニュージーランドではなによりも家族が優先されます。
この国の魅力の大きな一つですね。


参考資料:
""Home Alone" and the supervision of children and young people" Practice Centre


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